第5刷発行決定!!

著者:浅野良雄/妹尾信孝

タイトル:輝いて生きる

出版社:文芸社 リンク

(本体1,200円+税)

ISBN4-8355-1040-2

内容:浅野による〈対話法〉の解説と
妹尾信孝の講演

全国の書店で発売中

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―傷つけあうこと、相手のこころが分からないでいること―
これは自分だけでなく、相手も、そして周りをも不幸にします。
あなたは人のこころが分かりますか?
こころを豊かに生きるために、

こころのバリアフリーを築くための一書。


まえがき

 出身地も活動分野も違う筆者たちが出会ってから、かれこれ四年になります。

 妹尾は、数年前に福祉施設を退職したあと、学校、企業、市町村主催の講演会などに招かれ、自らの体験を元に、福祉教育について語る中で、それを聞いてくださった方々から、「妹尾さんの話を聞くと元気が出るから、もっとたくさんの人に聞いてもらいたい」という、嬉しい感想をいただきました。そこで、講演を依頼されるところには、たとえ無報酬であろうと、どこへでも出かけて行きましたが、もっと良い方法はないだろうかと考えていた時に、知人からのアドバイスで、出版を考え始めました。

 一方、浅野は、心理カウンセラーとしての活動のかたわら、〈対話法〉という、より良いコミュニケーションの方法を広めるために、各地で講演と実技指導をしてきました。たくさんの人と出会う中で、しばしば、「受講者自身や仲間だけで〈対話法〉を勉強をする時の参考になる本はありませんか」という問い合わせを受けましたが、そのつど、「いま執筆中です」と答えてきました。事実、執筆中だったのです。そんな状態が数年続く中で、対話、あるいは人間関係について、一人の力で一冊の本に仕上げることの難しさを痛感していました。というのは、それらはあまりにも奥が深く、複雑多岐にわたっていたからです。

 ある日、そんなそれぞれの思いを語り合う機会が訪れました。そこで、二人は意気投合し、共著という形での出版の企画が動き始めたのです。

 第一部と第二部は、筆者たちが全国各地で講演してきたいくつもの記録と記憶を元にして、文章として読み易いように、加筆、再構成したものです。特に、第二部における対話の体験例は、プライバシーを配慮して、念のために若干の変更を加えてあることを申し添えます。また、筆者たちそれぞれの語り口や個性が読者に伝わるように、実際に話された単語や口調を、できる限りそのままの形で再現しました。

 第三部の対談は、この本の出版についてのさまざまな打ち合わせの機会を利用して、数回にわたって積み重ねた対談を元に、浅野が文章に仕上げました。改めて、対談という目的で話をしてみると、これまで知らなかったお互いの側面が見えてくることに驚きました。と同時に、それぞれの人生における、さまざまな人たちとの貴重な出会いを思い出しました。ですから、この本は、私たちそれぞれが社会へ伝えたいメッセージであると同時に、筆者たち自身のこころの記録でもあります。


目 次


第一部

素晴らしい出会いをありがとう
―こころ豊かに生きる―

妹尾信孝

第一章 生への道
第二章 小さな社会から大きな社会へ
第三章 小学校入学を迎えて
第四章 不登校
第五章 助け合う仲間たち
第六章 受験と私
第七章 障害は自分の心の中にある
第八章 福祉への道
第九章 共に生きる社会をめざして
最終章 こころ豊かに生きる

 

第二部

こころの通う〈対話法〉
―解説とその実際―

浅野良雄

一、 〈対話法〉までのあゆみ
二、 「言える」と「癒える」?
三、 言いたい放題は危険
四、 何でも言える環境づくり
五、 誤解は怖い
六、 こうすれば、何を言っても大丈夫
七、 練習方法を説明します
八、 お手本を始める前に
九、 体験1
十、 〈対話法〉の特徴
十一、体験2
十二、質問をどうぞ
十三、体験3
十四、全員で練習してみましょう
十五、感想を話し合いましょう
十六、どんなことでも話してください


第三部

対談
―輝いて生きる―

浅野良雄/妹尾信孝

著者たちが歩んできた道、仕事や趣味、そして家族について語り合う。


あとがき

 ノーマライゼーションやバリアフリーという言葉がそこかしこで聞かれるようになったこの頃ですが、本来は、わざわざこのようなことを言わなくても、人と人との自然なふれあいの中から、思いやりやいたわりの心が生まれてくるのではないかと思います。そして、命あるお互いの存在を大切にし合おうとする風土の中で、自ずから、共生・共存の社会、ノーマライゼーションという意識が育ってゆくのではないでしょうか。

 ところで、自分は、誰の助けも借りずに一人で生きてゆけると思っている人がいるかも知れません。しかし、人は生まれてから死ぬまで、必ず誰かに支えられ、また励まされて生きています。思えば、この本の執筆の過程もそうでした。お互いに行き詰まった時、自分の考えや気持ちをより的確に表現できる言葉はないかと、知恵を出し合いました。また、出版という、大きな共通の目的を持ってからの友人同士としての交流は、これまで以上に充実し、お互いのエネルギーを与え合うことができました。

 しかし、共著ということで一致して走り出しはしたものの、実際に刊行の段階が進むにつれて、細かいところでは、お互いの目的や価値観などにいくつかの違いがあったことがわかってきました。そこで、その違いを明確にし、再び合意に至るために、何回も何回も話し合いを重ねました。初めの頃は、相手に遠慮して、言いたいことが十分に言えないこともありましたが、より良い本を出すという動かせない目的があったので、それぞれの文章表現などについて、しだいに本音で指摘し合えるまでになりました。

 人間は一人では生きられません。言い換えれば、お互いの心の中の壁を取り払い、励まし合ってこそ、こころ、いや魂が輝き、より生き生きとした生活がおくれるのではないでしょうか。今回の出版という共同作業を通して、このことを強く実感しました。

 筆者たちは、これまでにも、自分が学んだことや体験を生かしながら、地域福祉活動に関り、こころ豊かな社会をめざして活動を進めてきましたが、今後も、学びと研究の精神、満足と感謝、人を敬う心を忘れずに、世代や障害のあるなしを越えて、生命の尊厳と心の大切さを伝えてゆきたいと思っています。

 この本は、そんな筆者たちの願いと、私たちの活動を理解し、応援してくださった、たくさんの人たちの思いが一つになってできあがったものです。この本を通じて、また新しい出会いが生まれるなら、私たちにとって、これにまさる喜びはありません。


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■日本対話法研究会